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埋め込み型人工糸球体

開発を開始した埋め込み型人工糸球体についてのご説明です。

 

腎臓が悪くなると尿が作られなくなり、体内に老廃物が蓄積、酸塩基バランスも崩れて死に至ります。現状では血液透析を中心として、腹膜透析、腎移植が行われています。
血液透析は、日本の場合週3回、1回4時間の治療を行いますが、腎機能が回復することはありません。交通事故などが原因の急性腎不全は回復することがありますが、糖尿病性腎症などの慢性腎不全では、一生治療を受けることとなります。
この状態では厳密な水分制限、塩分制限、食事療法、投薬が必要です。もし、腎臓が人工的に作れたら.....
iPS細胞を用いた研究などが精力的に行われていますが、腎臓の機能は複雑であり、完成までにはかなりの時間がかかると予想されています。
そこで、再生医療が完成するまでの間、人工的にできる範囲で患者さんの苦痛を減らせないかと考え、人工糸球体の研究開発を思いつきました。

 

 

 

腎臓の糸球体という部分では、血液を濾過しています。血液濾過は現状の技術でも可能です。一方、腎機能の選択的吸収という部分は、濾過した液体からアミノ酸や糖などを選択的に吸収します。この部分は技術的にほとんど不可能です。現状の技術で濾過と、不完全ながら多少の吸収を行えば、慢性腎不全の患者さんは透析回数を減らしたり、ぎりぎりの状態で透析をしないで生活ができるかもしれません。
血液濾過器を体内に埋め込むなんて、不可能だ!!! と決めつけていませんか?
技術は大きく進歩しています。体内埋め込み型が可能な時代は、すぐそこです。

 

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